黄金比の謎 - 美の法則を求めて
# きっかけ
大学の研究室に置いてあった。研究室の引っ越しの際に処分される対象になっていたこの本を回収した。
# 書いてあること
黄金比を皮切りに、数学における"美"について取り扱っている
数学における"美"の観点は下記4点であるというのが本書のテーマ
・造形美
・機能美
・論理美
・絶対美
# 印象的な箇所
## 数学は機能させるためにあるのであり、もとから何処かに存在していたわけではないということ。
"指数における0乗の話。0乗が1になるのは、そうしておくと便利だし、
体系の中で矛盾が生じないから。
"0乗は1になる"というより"0乗は1とする"というほうが正確かもしれない。"
## 異なる道筋からの一致、その道筋が離れているかつその一致が必然的だと感じる時に人は"美"を感じる。
# 感想
下記2点において、数と言語は似ていると思った。
- 世界を表現するという目的で創造されたものである
- 論理や構造の体系を成している
それゆえ、美の基準も近いものがある。
数学の歴史も静的構造から動的構造へ拡張していく流れで生み出されていった。
無秩序→構造→動的構造 というのはすべてにおいて共通する流れなのかもしれないと思った。
# その他
接続詞を使って文章を構造化していくのは面倒くさい
文を並べるだけでも意外と意味が通じるのではないか。